この記事は2022年7月6日に「月刊暗号資産」で公開された「グローバルX Japanがメタバース特化型ETFを金融庁に届け出」を一部編集し、転載したものです。


メタバース
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

大和証券グループ、大和アセットマネジメント株式会社が出資するグローバルXジャパン(Global X Japan)株式会社は5日、メタバースに特化したETF「グローバルX メタバースETF」を金融庁に届け出たことを発表した。

ファンド設定日は2022年4月26日で、ティッカーシンボルは「VR」。グローバルXジャパンはETF専門の資産運用会社だ。

金融庁から承認された場合、メタバースの開発、商業化から利益を得る関連企業にETF経由で投資することが可能となる。

ファンド概要では、「メタバースの開発および商業化から利益を得る企業へ投資します。これには拡張デジタルリアリティを体験できるハードウェアやソフトウェアの開発、ライブストリーミング等のメディアコンテンツを3Dシミュレーションで共有するクリエイタープラットフォーム、NFTやその他のデジタル資産決済ゲートウェイの作成・配布などデジタル決済に関わるアプリケーションの開発に携わるクリエイターエコノミーのほか、デジタルメディア消費を支える半導体、クラウドコンピューティング技術、5Gインフラなどデシタルインフラ/ハードウェアに携わる企業などが含まれます」と述べている。

同社はメタバースの将来性とこのETFの魅力について、メタバース市場は2029年に1兆5,000億ドル(約203兆円)を超えると予想されており、ゲームからショッピング、ハイブリッドワークなどへの利用用途が拡大していると説明。また、メタバース市場は複雑なネットワークにより成り立っているが、VRはセクターや地理的な分類に関係なく、ターゲットとしている企業へ投資できると語っている。

組入上位10銘柄を見ると、中国IT大手のテンセント(Tencent Holdings Ltd)が6.73%、中国大手ゲーム企業のNetEaseが6.44%、日本国内大手ゲーム会社の任天堂が6.12%と続く。さらに、米半導体NVIDIAが5.81%、米ゲーム会社Roblox Corporationが5.56%、米メタ(Meta)が5.52%、米ゲーム会社Take-Two Interactiveが5.38%、米IT大手のマイクロソフトが4.57%、米ゲーム会社Unity Software Incが4.55%、米アップルが4.49%となっている。

組入候補は企業収益に占めるメタバース関連事業の割合が高い銘柄を選定している。年2回(5月、11月)組入銘柄の入れ替えおよび、年4回(2月、5月、8月、11月)リバランスを実施する。時価総額をもとに40銘柄を上限として投資していくという。(提供:月刊暗号資産