この記事は2022年7月22日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年7月22日(金)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

懸念されたノルドストリーム1だが、保守点検終了後、供給を再開したようだ。

ECBは0.50%の利上げを発表。景気後退リスクが強まっているにもかかわらず、2000年以来となる大幅利上げに踏み切った形。ラガルドECB総裁は「価格上昇圧力はより多くのセクターに広がりつつあり、ユーロ安が拍車をかけている」と通貨についても指摘。

一方、ドラギ伊首相の辞任に伴い、イタリアは総選挙を実施する事になり、イタリア債は下落。結果、ECBの利上げ幅がサプライズだったにも関わらずユーロ/米ドルは1.03ドル台も回復できず。

ユーロ/スイスフランもパリティ回復もなく、0.9885フランレベルと上値の重い展開が続いている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ユーロは対円でも反落しており、ユーロ/円は140円台前半まで2円反落。ユーロ/円の反落もあり、米ドル/円も一時137.09円付近まで反落している。

ECBの利上げ幅のサプライズや、ノルドストリーム1の供給再開にもかかわらず、上値の重いユーロ/米ドルとユーロクロスの戻り売りで臨みたい。

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。