この記事は2022年9月16日に「CAR and DRIVER」で公開された「【最新SUV研究】変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力」を一部編集し、転載したものです。


レクサスRX 新車ニュース

変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力
レクサスRX・450h+ 新型は電動化を積極推進 450h+は日常をEVとして走るプラグインHV スタイリングは新たなフロントマスク表現「スピンドルボディ」に挑戦

PHEVとハイパワーHV登場。4種のパワートレーンで新たな走りに挑戦

変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力
RXはNX/LX/RZに続く新世代レクサス第4弾 グローバル販売の主力モデル 1998年の登場以来累計販売は350万台を突破 新型は新たな走りの世界を追求

レクサスはブランド変革「レクサスエレクトリファイド」を積極推進中。その中の重要な1台が、5th・RXである。
新型の開発テーマは「RXを壊せ!!」。ヒットモデルの次世代は守りに入ることが多いが、RXは変革の道……つまり攻めの姿勢を選んだ。

エクステリアは一見キープコンセプトだが、新旧を見比べると別物である。ボディ後半のフローティングクオーターピラーは立体的に進化。レクサスのSUVシリーズの中で最も「柔らかさ」と「余裕」を感じさせるフォルムで仕上げた。

インテリアも新鮮な印象を受ける。新世代レクサス共通の「TAZUNAコンセプト」に基づくデザインでまとめられ、操作系はNX/RZと共通。メーターフードからドアトリムまで連続的につながる造形がRXらしさを主張する。

居住性はパッケージングの刷新により大きく向上。旧型比+60mmとなる2,850mmのホイールベースが活かされ、足元はフォーマルユースも可能なほどのスペースを持つ。

パワートレーンは全車4気筒ガソリンを基本に構成。2.4リッターターボ(350)、2.5リッターハイブリッド(350h)、2.5リッター・PHEV(450h+)に加えて、2.4リッターターボ+DIRECT4(500h・Fスポーツパフォーマンス)をラインアップする。

DIRECT4は各種センサーの情報を用いて前後の駆動力配分を最適制御するシステム。フラッグシップの500hは、フロント・ハイブリッドシステム+リアモーター(eアクスル)で構成している。バッテリーはレクサス初採用となるバイポーラ型ニッケル水素だ。

プラットフォームは、ほぼ新設計となるGA-K改良型。リア回りの骨格刷新やサスペンション取り付け部の剛性確保、接合剛性アップ(レーザースクリューウェルディング+構造用接着剤+短ピッチ打点技術)で、体幹をいっそう強化した。

サスペンションはストラットと新開発マルチリンクの組み合わせ。トップモデルとなるRX500h・Fスポーツパフォーマンスは、専用サスセットに加えて、後輪操舵のDRS(ダイレクト・リア・ステア)と専用21インチタイヤでファインチューンしている。

新型は、レクサス共通の「すっきりと奥深く」、「対話できる」、「走って楽しい」に加えて、RXならでは独自性を追求したという。個人的にはハンドリング面だけでなく、レクサスのDNAとして培ってきた「静粛性」と「乗り心地」がどのように進化しているかにも注目している。正式発売はまもなくだ。

変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力
新型は走りの基本となるボディの強靭化と軽量化を徹底 リアマルチリンクサスを新開発 パワートレーンはPHEVを含め4種 トップモデルの500h・Fスポーツパフォーマンスは2.4リッターターボ+DIRECT4のハイパワーHV
変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力
インパネは人間中心思想の「TAZUNAコンセプト」を導入 直感的に操作できるコントロール系を実現
変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力
変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力
室内は快適性を徹底追求 新型はホイールベースの旧型比60mm延長効果でパッケージングを改善 レクサスの美点である静粛性もリファインされた
変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力
メーターは表示が選べるフル液晶 先進的で見やすい表示
変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力
走行セレクターはシンプル形状 450h+は基部にEVスイッチを配置
変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力
足元は19インチと21インチを設定 アルミは複数のデザインと多彩なカラーから選べる 写真は切削光輝の21インチ

レクサスRX主要諸元

変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力

グレード=450hバージョンL
価格=未定
全長×全幅×全高=4,890×1,920×1,695mm
ホイールベース=2,850mm
トレッド=フロント:1,655/リア:1,675mm
最低地上高=未公表
車重=未公表
エンジン=2,487cc直4DOHC16V(プレミアム仕様)
最高出力=136kW(185ps)/6,000rpm
最大トルク=228(23.2)/3,600~3,700rpm
モーター最高出力=フロント:134kW(182ps)/リア:40kW(54ps)
モーター最大トルク=フロント:270Nm(27.5kgm)/リア:121Nm(12.3kgm)
駆動用バッテリー=リチウムイオン
総電力量=18.1kWh
WLTCモード燃費=未公表
サスペンション=フロント:ストラット/リア:マルチリンク
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=225/45R21+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=未公表

変革に挑戦したレクサスRX、日本のプレミアム代表、その進化とアピール力
Writer:山本シンヤ、Photo:小久保昭彦+LEXUS

(提供:CAR and DRIVER