この記事は2022年9月26日に「月刊暗号資産」で公開された「OpenSea、NFTのレアリティを表示する「OpenRarity」実装」を一部編集し、転載したものです。
大手NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスであるOpenSeaは22日、NFTのレアリティを表示する機能「OpenRarity」を実装したと発表した。これにより、ユーザーは特定のNFTにおける希少性をOpenSea内で一元化して確認することが可能となった。
OpenRarityはOpenSeaのほか、icy.tools、Curio、PROOFと共同で作成されたプロトコルだ。先月プロジェクトが立ち上げられ、今月15日にはOpenSea での実装が予告されていた。
OpenSeaは現在のNFTを取り巻く環境について、各マーケットプレイスやツールによってレアリティのランキングが異なっていることを指摘。そのため、異なるアプローチでランキングを作成している場合、売買を検討するユーザーに混乱が生じていると説明する。
こうした課題解決に向け、レアリティを数学的に導き出し、オープンかつ透明性と再現性を兼ね揃えたOpenRarityを採用したという。レアリティを統一することで、市場において標準化されたランキングをもとにユーザーはNFTの売買が可能となる。
なお、現時点でレアリティ表示に対応しているNFTは「CoolCats」、「PudgyPenguins」、「MoonBirds」の3つとなる。今後、随時レアリティ表示に対応するプロジェクトを発表していく予定だ。
レアリティは各NFTの総発行数の横に順位が表示される仕様となっている。対応しているNFTシリーズのプロフィールページで閲覧したいレアリティ番号の範囲を入力することも可能だ。
また、クリエイターは自身のNFTを OpenRarityに対応させるか任意で選択することができる。レアリティ表示を行いたい場合でも各クリエイター自らが対応する必要があるため、注意が必要だ。
OpenSeaは23日にもソラナ(Solana)規格のNFTについて、自動でインデックス化する機能を導入したことを発表している。
これに伴い、ソラナ上で作成したNFTをOpenSeaで表示するために必要な手続きが不要となり、自動的にデータが登録される。まずは「Metaplex」や「Magic Eden」などで一次販売されたNFTに対応するとしている。(提供:月刊暗号資産)