個人のワークライフバランスが重視される中、近年ではウェルビーイングが注目されている。日本では働き方改革とも関係するため、経営者や上層部はその考え方を理解しておかなくてはならない。ここではウェルビーイングの概要や手法、メリットなどを解説する。
目次
ウェルビーイングの意味や定義
ウェルビーイング(well-being)とは、「心身のすべてが満たされた健康な状態」のことである。さまざまな調査において、幸福度の高い従業員は業務パフォーマンスが上がると判明したことから、現在ではビジネスシーンで注目されるようになった。
ウェルビーイングは、従業員自身が「幸せだ」と感じていることが前提となる。つまり、他人から見て肉体的・精神的に健康であっても、本人がそれを自覚していない場合は当てはまらない。
ウェルフェアとの違い
同じくビジネスシーンで使われる「ウェルフェア(welfare)」は、福祉や福利厚生を表す言葉だ。例えば、社内食堂や家賃補助などの福利厚生は、ウェルフェアサービスと呼ばれることがある。
語感が似ているため混同されやすいが、ウェルビーイングは目的、ウェルフェアは手段として使い分けられている。