この記事は2022年10月11日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年10月11日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
英フィナンシャル・タイムズに岸田首相が日銀の超金融緩和政策を支持するという記事が出ている。これまで、日銀と岸田首相側には齟齬があるのではないかと取り沙汰されてきたが、首相の支持スタンスが明確になった。
米ドル/円に関しては介入警戒感はあるが、ダウンサイドは限定的で、緩やかな上昇を想定している。
昨日10日(月)ブレイナードFRB副議長が、利上げに伴うシステミック・リスクに言及した。今後の政策にはそういう点が少しずつ反映されていくと思うが、それでもFRBの政策が根本的に変わることはなく、11月12月と大幅な利上げが2回待っているので、やはりその点でも為替市場ではドル高が続くと思っている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
注目しているのはポンド。英トラス政権が政策を変更しない限り、さらにダウンサイドがあるのではないだろうか。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。