この記事は2022年10月6日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年10月6日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
足元の米ドル/円相場は、145円台では伸び悩む一方、143円台に差し込めば底堅いという展開で、方向感の定まらない動きが続いている。
本邦当局による円買い介入への警戒感が145円台の上値を抑えている一方、米利上げ期待を背景とするドルの先高観が143円台の下値を支えている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
市場は、現在の「綱引き相場」に決着がつくとしたら明日7日(金)の米9月雇用統計しかないと見ている模様だ。昨日5日(水)の米9月ADP雇用統計は米9月雇用統計の前哨戦としてまずまずの結果であった。
本日6日(木)も9月チャレンジャー人員削減数や新規失業保険申請件数などの米労働関連統計が発表される。市場はこれらの結果を吟味しつつ、明日7日(金)の米9月雇用統計に対する思惑を深めていくことになるだろう。
米ドル/円は、少なくとも明日7日(金)の雇用統計までは144円台中心の値動きが続く可能性が高そうだ。
▽米ドル/円の4時間足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。