この記事は2022年11月21日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年11月21(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、一部通貨に対してドルは緩やかな反発をみせるが、その反発力は依然弱い。先々週のCPIの下振れに端を発した市場の動揺の余波が依然残る。

先週、米ドル/円はPPIの発表後に137.68円付近まで沈んだが、その後は切り返した。昨年2021年来高値から14円以上も下落していたこともあり、輸入企業を筆頭に一部新規の投資案件とみられドル買いが湧いた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ドル買いの一方で、ドルの上値も着実に切り下がる。今週末の米国の感謝祭の祝祭日を前に、戻り高値を積極的買う投資家や投機筋は限られ、上値を重くする。

今週の日程を確認すると、24日(木)は米国株と米国債の取引は終日休場。25日(金)は米国株が米東部時間の13時までの短縮取引で、米国債も同様に14時まで。今週、現実的に為替取引ができそうなのは週の半ば頃までだろう。このところ、方向感にも乏しく、目立った動きとなりそうなのは来週の感謝祭明けとなりそうだ。

今週はイベント的にも乏しく、レンジ相場入りを想定。高値を買わず、安値を売らずを徹底したい。週間レンジでは、米ドル/円で138.00~142.00円、ユーロ/米ドルで1.0200~1.0450ドル、ユーロ/円で142.50~146.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。