この記事は2022年11月17日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=musestudio/stock.adobe.com)

2022年11月17日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日16日(水)の米ドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。138.70円台まで下落する場面もあったが、140.20円台へと切り返すなど底堅く推移した。一方で、米10月小売売上高が予想を上回る伸びとなり米経済の堅調さを示したが、140円台に定着できず139円台へ押し戻されるなど上値は重かった。

12月FOMCでの50bp利上げの織り込みをほぼ終えたことで、米国の利上げペースダウンを見越したドル売りは一巡したと見るが、利上げの最終着地点(ターミナルレート)が読み切れない中でドルを買う動きも強まりにくいようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

来週の米感謝祭ウイークを前に、米ドル/円は徐々にレンジ色の強い相場展開へ移行すると見られる。

本日17日(木)も新規失業保険申請件数や10月住宅着工件数などの米経済指標および、ボウマンFRB理事ら米金融当局者の発言に一喜一憂しながら落ち着きどころを探る動きが続くだろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。