この記事は2022年12月20日に「CAR and DRIVER」で公開された「ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコンのプラグインハイブリッドモデルが日本デビュー」を一部編集し、転載したものです。
ジープが本格オフローダーのラングラー・アンリミテッド・ルビコンにプラグインハイブリッドモデルの「4xe」をラインアップ。EV走行換算距離は42kmを実現。車両価格は1,030万円に設定
Stellantis(ステランティス)ジャパンは2022年12月14日、ジープの本格オフローダーのラングラー・アンリミテッド・ルビコンにプラグインハイブリッドモデルの「4xe」をラインアップし、同日より予約受注を開始した。車両価格は1,030万円で、ハンドル位置は左のみを設定する。
注目のパワートレインには、1,995cc直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン(最高出力272ps/5,250rpm、最大トルク400Nm/3,000rpm)に、エンジンにマウントされるP1F型(最高出力46kW、最大トルク54Nm)とトランスミッション前部に配するP2型(最高出力107kW、最大トルク255Nm)という電気モーターを2基、総電力量15.46kWh/総電圧350Vのリチウムイオンバッテリー、8速オートマチックトランスミッションで構成する。
駆動機構には卓越した駆動力を生み出すロックトラックフルタイム4×4システム、悪路でフロントアクスルの動きを任意に拡大することができる電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステム、ヒルディセントコントロール/ヒルアセントコントロールで構成するセレクスピードコントロールを採用した。
また、コクピットに備えたスイッチによりHYBRID/ELECTRIC/E-SAVEという3モードが選択できるドライブモードを設定する。HYBRIDモードは道路状況やドライバーの操作に応じて、電気モーターとエンジンの作動状況を自動で最適化。バッテリーに電気が十分に蓄えられた状態ではモーター駆動(EV走行)を優先し、充電レベルが低下するとガソリンエン ジンとモーターを併用したハイブリッド走行に切り替わる。
一方、ELECTRICモードは100%EV走行を行うモードで、満充電の状態ではWLTCモードで42kmを電気モーターのみで走行可能。通常はモーターで駆動し、充電レベルが最低限になった場合やアクセルペダルを強く踏み込んだ場合にはエンジンが始動して走行をサポートする。
そしてE-SAVEモードは、主にガソリンエンジンを使用してバッテリーの充電レベルを維持。さらにタッチパネルモニター内の「ハイブリッド エレクトリック ページ」から、「バッテリー節約」と「バッテリー充電」のいずれかを選択することができる。
充電に関しては、家庭用200Vの普通充電に対応。また、減速時や制動時に働く回生ブレーキは4×2走行時には駆動輪である後輪から、4×4走行時には4輪すべてからの制動エネルギーをバッテリーに供給する。
さらに、エネルギーの回収を最大化して発電力を高める「Max Regen」機能も設定した。リチウムイオンバッテリー自体はリアシート下部に配置し、重量配分を最適化するとともに外部からの衝撃による損傷リスクの低減。
バッテリーには冷却回路を配し、常に最適な温度に保たれる。本格オフローダーらしくすべての高電圧電子部品にシーリング加工および防水処理を施し、ガソリンエンジン車と同等の30インチ(76cm)の渡河性能を確保したことも、ラングラー・アンリミテッド・ルビコン4xeのアピールポイントだ。
エクステリアについては、4xeブラックフードデカールやブルーのアクセントカラーを配したボディサイドのTRAIL RATEDバッジ/RUBICONデカールおよびリア4xeエンブレムなどを専用装備。既存のラングラー・アンリミテッド・ルビコンと同様、ロックレールやボディ同色フリーダムトップ3ピースモジュラーハードトップ、トランスミッション/トランスファーケース/フューエルタンク用スキッドプレートも採用する。
ボディカラーはアールC/C、ブライトホワイトC/C、ブラックC/Cという3色をラインアップした。
内包するインテリアは、ブラックのカラーリングを基調に、ブルーで彩ったフロントシートRUBICON刺繍やステッチ類を専用装備。機能面では既存のラングラー・アンリミテッド・ルビコンに準じ、フルカラー7インチマルチビューディスプレイや8.4インチVGAタッチパネルモニター付オーディオナビゲーションシステム(Uconnect)、サブウーハー付アルパイン製プレミアムスピーカー(9基)などの上級アイテムを標準で組み込んでいる。
(提供:CAR and DRIVER)