この記事は2023年1月10日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年1月10日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨年12月20日の日銀のYCC(イールドカーブコントロール)の運用見直しで、海外勢の円に対する見方が180度変わった。
加えて、中国が本格的にコロナ政策を180度転換してきたことで、中国および中国周辺国に対して、海外勢が非常に強気になってきている。周辺国というのは、タイや韓国などが中心だが、もちろん日本もそこに含まれる。
明後日12日(木)のCPIがポイント。先週6日(金)発表の米雇用統計で賃金の低下がみられたように、インフレ低下への道筋がついてきたと判断している投資家が多くなっている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ここからしばらく、米ドル/円は戻り売りになりやすい展開だろう。今週のCPIと来週の日銀の金融政策決定会合の前には円買いの投機が入って、また130円を割る局面があるのではないだろうか。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。