この記事は2023年2月7日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2023年2月7日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週3日(金)の米雇用統計が非常に強い結果だったことで、マーケットの金利観に修正が入り始めた。

これまでは、FRBが間もなく利上げを停止するため、金利が低下する状況が近いと思われていた。そのため、債券投資家などが焦って米国債などを買い始め、それにより10年金利が3.3%台まで下落した。し

かし、今回の雇用統計をみると想定以上に金利のピークが後ずれするという認識に変わり、その後債券への投資がいったん止まり、もう一度金利上昇がどこまで行くのかを見る局面になってきている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日7日(火)のパウエルFRB議長の講演がポイントとなるが、先週のFOMC時点ではかなりハト派的だった。今回は、それよりはタカ派になりそうだ。

また、マーケットはそのニュアンスを見て動くと思うが、パウエル氏自身もよくわからない部分があると思う。経済をオーバーキルしたくないが、インフレにもしっかり対応したいというアンビバレントな心持ちではないだろうか。目先、米金利は上昇すると思うので、ドル堅調を想定している。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。