この記事は2023年2月3日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2023年2月3日(金)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日2日(木)日本時間早朝のFOMCでマーケットが注目したのが「ディスインフレ」という言葉。

パウエルFRB議長は記者会見で「ディスインフレが現在進行中で、労働市場の力強いデータが続いていることは喜ばしい」としつつ、インフレ率が持続的な低下軌道にあることを示す「さらにずっと多くの証拠」を目にする必要があると語った。

(出所:ブルームバーグ)

パウエル氏が記者会見で「ディスインフレが始まっている」と確認した直後、利回りはこの日の最低を付けている。

米2年債利回りは結局4.11%に低下してこの日の取引を終了。呼応して米国株は上昇。ナスダックは2.00%上昇している。そして為替市場ではドル売りへ。もうFRBのピボットは決定したことなのだろうか。そこで次に金利先物市場の推移をチェックしてみたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

パウエル氏は、今後さらに複数回の利上げが適切になるとの認識を示している。しかし、米金利先物市場では、FOMC前まで今後2回の利上げを織り込んでいたが、現時点では1回強織り込んでいるのみ。

そして注目は年末の誘導目標金利の動き。11月から来年1月にかけて2回の利下げを織り込んでいる。FRBが利下げをするには、まずインフレが収まること。そして次に、急激に景気が悪化して経済を支える必要があることだ。

昨年からのFRBの連続利上げにより、インフレが徐々に沈静化するのはわかるが、ここから連続利下げをしなければいけないほど景気が悪化することを織り込むのは、さすがに時期尚早ではないかと想定される。

欧米の参加者は本日3日(金)朝8時前時点で、「FRB のピボット」と「BOJのピボット」の予測のもと、米ドル/円の売り安心感がある。米ドル/円は昨年後半に151.95円の高値に到達して以降、この2つのファクターを織り込む形で急落。

また、本日3日(金)朝8時前時点の米ドル/円は128.50円で推移しており、すでに23円も急落している。米金利先物市場の年末の利下げの織り込み度などを考慮すれば、来週辺り一旦米ドル/円は反発するのではないだろうか。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。