この記事は2023年2月2日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=beeboys/stock.adobe.com)

2023年2月2日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

本日2日(木)日本時間早朝のFOMCは利上げ幅や声明の内容こそほぼ予想通りだったものの、パウエルFRB議長が市場にくすぶる早期利下げ観測を明確にけん制しなかったことからドル売りが強まった。本日2日(木)もドル安の流れが継続しており、米ドル/円は128.10円台へと続落、ユーロ/米ドルは1.1030ドル台へ続伸する場面もあった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ドルについては、明日3日(金)の米1月雇用統計が次の焦点となる見込みだが、昨日1日(水)の米1月ADP雇用統計の増加幅が10万人台にとどまったことで不安がくすぶっている。また、本日2日(木)はBOEとECBが揃って追加利上げに動く公算が大きく、いずれも利上げ幅はFOMCの25bpを上回る50bpになると見られている。

そうした中、ドルは本日2日(木)も多くの通貨に対して軟調地合いが続くと予想される。米ドル/円は仮に128.00円の節目を割り込めば、1月16日に付けた127.23円前後が次の下値ポイントとして意識されそうだ。

ただ、127円台では実需勢などからの押し目買いが入ると見られ、雇用統計の前に安値を更新する動きにはなりにくいだろう。

▽米ドル/円の4時間足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。