この記事は2023年1月31日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2023年1月31日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週はイベント続きだ。本日31日(火)は月末のリバランスが気になるし、明後日2月2日(木)は日本時間未明にFOMCがあり、夜にはECBとBOEの政策金利発表、そして翌3日(金)には米雇用統計を控えている。

中でも最重要なのはFOMCだ。これまでは、「25bpの利上げ」で波乱なしと見られていたが、このところ株価が堅調なことと、FC(フィナンシャル・コンディション)がかなり緩和的になっているということで、インフレ抑制という視点からすると、FRB的には好ましく思っていないのではないかという見方がマーケットの一部にある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FOMCの内容を事前にインサイダー的にリークするWSJ(ウォールストリートジャーナル)記者であるニック・ティミラオス氏が、ここ3回ほどWSJ内の記事で徐々に毎回タカ派的になってきており、従来の75bpの利上げから、50bp、25bpとスローダウンの周知に成功してきた。

ただマーケットがあまりにも早期利下げ方向に傾いてしまうというのも好ましくなさそうな雰囲気なので、今回のFOMCはおそらく「25bp利上げプラスタカ派のパウエル氏」という内容になると見ている。

その時米ドル/円がこれまでのレジスタンスとなっている131円の壁を超えられるのかどうか、また超えたとしても先日の日銀の政策発表後のように上がったところはカウンターで強烈な売りを食らってしまうのかを見極めたいと思っている。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。