この記事は2023年1月27日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=zhenya/stock.adobe.com)

2023年1月27日(金)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日26日(木)のNY市場での注目は昨年10~12月(第4四半期)の米実質国内総生産(GDP)速報値。前四半期から減速となる一方、伸びは市場予想を上回っている。

これを受けて、米金融当局にはソフトランディングを達成する道が残されているとの見方が拡大。一方、個人消費は予想を下回り、リセッション(景気後退)リスクが根強く残っていることを示唆。これが金融当局の判断を難しくしている要因。

ソフトランディングに関しては昨年末からモルガンスタンレーがいち早く指摘している。昨年の11月頃は極めて少数派だったのだが、そうした見方が拡大しているともいえる。

ソフトランディング期待で、米国株は上昇。同じリスクアセットである豪ドル/円も92円台後半まで反発。米ドル/円は再び130円台に入り、一時130.62円まで上昇。ただ、その後は伸び悩み130.20円付近でNY市場は終了。

現在の為替相場の戦略やスタンス

年初からの米ドル/円は、引き続き130.00円を挟んで±2円程度で激しく乱高下しているだけ。そのレンジが1円程度に収まってきたので、そろそろ方向性がでてきてほしいところ。

年初来の米ドルに対する騰落率のトップは、引き続き豪ドルで、2位が英ポンドと続く。戦略的には豪ドル/米ドル、豪ドル/円を筆頭にした豪ドルクロスの押し目買いで臨みたい。

▽豪ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。