この記事は2023年1月25日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Yong Hian Lim/stock.adobe.com)

2023年1月25日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

今年に入って、為替市場のボラティリティは極めて高い状態が続いており、米ドル/円も乱高下している。

ただ今月をふりかえってみれば、今年の米ドル/円のオープニングは131.01円。本日25日(水)午前11時30分頃の時点での米ドル/円は130.30円で推移。結果、米ドル/円は130.00円を挟んで±3円で激しく乱高下しているだけ。

日銀を中心にヘッドラインには事欠かないが、方向性がないわりには暴力的に乱高下するため、米ドル/円のトレードは慎重に行いたい。下記の図は、対米ドルの年初来の騰落率。まだ日数が少なすぎるが、総じてドル安に推移。その中でも豪ドルが一番値をあげている。

<対米ドルの年初来騰落率>(出所:ブルームバーグ)

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(画像=羊飼いのFXブログ)

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日25日(水)も豪州のCPIが発表になり、豪ドルは続伸。

豪統計局が本日25日(水)発表したデータによると、10~12月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比7.8%上昇と、1990年6月以来の高い伸び。市場予想(中央値)では7.6%上昇。豪州の総合インフレ率は2022年10~12月(第4四半期)に32年ぶりの高水準に加速したこととなる。

この結果、来月のRBAでの利上げ観測が高まり、豪ドル/米ドルは0.7090ドルレベルに上昇。豪ドル/円も92円台を回復。豪ドル/米ドルは0.7500ドルに向けて続伸中。戦略的には豪ドル/米ドルの押し目買いで臨みたい。

▽豪ドル/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。