この記事は2023年1月30日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


マーケット・カルテ
(画像=PIXTA)

2023年1月30日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、豪ドル(+2.01%)を筆頭に資源国通貨が上昇の上位を独占した。一方、円(-0.21%)は下落通貨のなかでは最上位に位置。円は全ての通貨に対し、パフォーマンスで劣り、結果、米ドル/円やクロス円が上昇している。

ダウは先週27日(金)まで6日続伸、リスクセンチメントの改善を反映した動きとなっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は月末月初であり、イベント盛り沢山。FOMCが現地時間の1月31日(火)~2月1日(水)の日程で開催され、2日(木)日本時間未明に結果が判明する。この会合では25bpの利上げがほぼ完全に織り込まれ、焦点は声明文やパウエルFRB議長の定例会見などに移る。

先週、隣国のカナダが利上げの打ち止めを示唆したことで、米国の利上げの最終地点もすぐそこに迫る。今、市場がみているのは今回を含めあと2回の利上げで、金融引き締め終了が目前ということ。タカ派のイベントとなる可能性は低く、米ドルの戻りも限定的だろう。

今週は、ISM指数や英国や欧州でも金融政策の発表があり、1つの材料でできた市場の流れが続くとも限らない。しっかり、シナリオを準備してのぞみたい。

今週は米ドル/円で127.50~132.00円、ユーロ/米ドルで1.0700~1.1000ドル、ユーロ/円で139.00~143.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。