この記事は2023年3月1日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年3月1日(水)の午後12時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日2月28日(火)は米シカゴ購買部協会景気指数や、米消費者信頼感指数が予想を下回ったほか、月末のリバランスフローでもドル売りが入ったことで米ドル/円は一時135.74円まで下落している。あしもと米ドル/円の上昇が急ピッチだったこともあり、テクニカル的なスピード調整もあったのだろう。
本日3月1日(水)は米ISM製造業指数や、明後日3日(金)のISM非製造業指数など、米国経済指標が相次いで発表されるが、先月同様、米国経済の強さが確認されれば、米ドル/円上昇トレンドは継続と見ている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
あしもとの強い米経済指標に裏付けされたドル高と、植田次期日銀総裁候補の所信聴取がハト派寄りだったことを考えると米ドル/円は強気スタンスを維持したい。
ただ、上値も重く、高いところで捕まりたくはないので、スイングなどの時間軸であれば押し目を拾っていく戦略が合理的に思える。
短期的には200日移動平均線が差し掛かる137.18円が意識されるので、早めの出口を意識しながら買い場を探すことになるだろう。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。