この記事は2023年2月28(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年2月28日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週は本日28日(火)に月末のリバランスがあり、明日3月1日(水)にはISM製造業景況指数、そして3日(金)にはISM非製造業景況指数の発表を控えている。
このところ強い米経済指標が連続しているので、今回も製造業は、さほどでもないかもしれないが、非製造業はおそらく好調な数字が出てくるのではないかと思っている。強い米経済指標に連れて米金利もかなり上がっているので、ここからさらにもう一段上げるのは大変なことではある。
しかし、もし本日28日(火)の月末リバランスでドル売りが出た場合は、一旦ドルを買ってもいいと思っている。具体的には135円台前半から半ば辺りの押し目があれば買い向かいたい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
欧州通貨に関してだが、英国が欧州との間で長く宙ぶらりんになっていた北アイルランド問題について合意に至った。よって目先はポンドにとってはポジティブ。永続的な効果はわからないが欧州通貨は少し手を出しづらくなってきた。
ポイントは今週末3月3日(金)の米雇用統計だと思うので、今週はゆっくりとした動きとなりそうだ。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。