この記事は2023年2月27日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


経済指標
(画像=NOBU/stock.adobe.com)

2023年2月27日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、前週の流れを受け、全ての通貨が下落となりドルが全面高の展開となっている。

円は下落の上位(-1.72%)だが、週間でのレンジは2円60銭にとどまり、昨年秋までの大変動には程遠い。先々週から相次ぐ米国の経済指標の上振れもあり、一段の金融引き締めや引き締めの長期化を織り込み、ドル買いが続く。

衆議院での新日銀総裁候補の植田氏の所信聴取と質疑でも緩和継続の姿勢が示され、早急な日銀の政策修正が消えかけたことも円売りを後押しする。

現在の為替相場の戦略やスタンス

このところの米経済指標の結果を踏まえると、今週発表予定のISM指数などの結果は比較的良好な結果となる可能性が高い。

日本では3月3日(金)に2月の東京都区部のCPI(消費者物価指数)の発表を控えるが、1月の結果に比べて、大幅低下が予想されている。仮にこの通りの結果となると、日本の金融正常化の時期の後退が意識されかねない。

米ドル/円の先週末の引けは136円台。年初来高値を更新と基調は強い。あくまで経済指標の結果次第だが、米ドル/円は押し目買いに徹するつもりだ。今週は米ドル/円で134.50~138.50円、ユーロ/米ドルで1.0400~1.0650ドル、ユーロ/円で142.50~145.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。