この記事は2023年2月24日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年2月24日(金)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
本日24日(金)の注目は衆議院での植田和男氏への所信聴取だ(日本時間の午前9時30分から)。海外勢の注目度もあがってきた。
植田氏の所信聴取に身構える市場、一言一句から政策スタンス読み解く
ただ本日24日(金)の衆議院での植田氏への所信聴取も再びトレーダーにとってはノイズだけに終わるかも知れないため要注意。
例えば、先月1月18日の日銀では「共通担保資金供給オペ」というワードに反応し米ドル/円は131.58円まで踏み上げるも急反落。2月10日(金)の日銀人事報道では、一時129.81円まで急落。その翌週からは何事もなかったのように、米ドル/円は駆け上がり、一時125.23円まで上昇している。
つまり今年に入っての日銀報道は、(トレーダーにとっては)すべてノイズ。相場解説をする人にとっては語る材料が増えるため、大いに語っていただければいいのだがトレードには関係ない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
このコラムではドル金利の上昇につれて、米ドル/円はずっと押し目買いスタンスだった。ただ今月の米ドル/円は128円からすでに7円も急騰。
一方、米ドル/円の日足はTDシーケンシャルでセットアップの9を点灯している事や、米2年債利回りがあまり値を上げてこないことから、ここからの米ドル/円は基本戻り売りで臨みたい。
▽米ドル/円の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。