この記事は2023年3月7日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年3月7日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
本日7日(火)と明日8日(水)、両日日本時間24時から行われるパウエルFRB議長の議会証言が焦点。このところ米経済指標が強いので、パウエル氏の証言も現状を追認することになりそうだが、市場が期待しているほどタカ派的になるかどうかはわからない。
パウエル氏は前回のFOMC後に「ディスインフレ」という言葉を出したが、強い雇用統計の数字を見た後の講演でもこの言葉を使っていた。そのため、また今回も出てくればパウエル氏はおそらく過度な引き締めを避けたいのだろうという思惑が働く。
マーケットとしては、「タカ派パウエル」を織り込んでいる気がするのだが、個人的にはリスクは「ハト派パウエル」のほうにあると思っている。その場合米ドル/円の下げは、1~2円程度を想定しており、非常に大きな下げは想定していない。また下がったところは買い場になるのではないだろうか。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米経済指標が軟化してこない限り、米ドル/円のブルマーケットは続くと思っている。その意味では今週末10日(金)の雇用統計、来週のCPIが重要になってくるだろう。
欧州に関しては、ECB関係者のタカ派トーンが強まっている。ドルの方向性が難しくなってきているため、消去法的にユーロ/円に買いが集まる可能性を見ており、ユーロ/円に関してはこのところ相場らしい相場がなかったが、150円方向へ行くのではないかと期待している。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。