この記事は2023年3月10日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年3月10日(金)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
結果によっては今月最大のイベントとなる可能性がある日銀の金融政策決定会合が、本日10日(金)開催される。
マーケットの注目を集めている要因は、黒田日銀総裁にとっての最後の金融政策決定会合である事。マーケットのコンセンサスは、現在の金融緩和策の継続が決まるというもの。ただ、最後の金融政策決定会合で黒田総裁が動く可能性があるため要注意。
例えば、ゴールドマンサックスとBNPパリバは、イールドカーブコントロール(YCC)政策を修正ないし撤廃する可能性もあるとみているようだ。このほか政策金利のフォワードガイダンスや景気認識についても何らかの変化があるかもしれないので要注意。
政策変更があった場合、その内容にもよるがあっという間に4~5円程度円高になる可能性があるため警戒。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日10日(金)の日銀を控え、海外短期筋がドルプットを仕込めば、円高にふれる可能性があると想定していたが、実際米ドル/円は一時136.00円を割り込んでいる。黒田日銀総裁にとっての最後の金融政策決定会合に注目だ。
▽米ドル/円の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。