この記事は2023年3月8日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2023年3月8日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日7日(火)日本時間24時に行われたパウエルFRB議長のコメントを確認すると「金融当局として政策金利を従来の想定より高い水準に引き上げる公算が大きい」としたほか、「必要であれば利上げペースを加速させる用意がある」としている。

加えてインフレについては、「ここ数カ月に減速してきたものの、2%に戻すための道のりは長く、起伏の激しいものになる公算が大きい」と指摘。労働市場に関しては「成長減速にもかかわらず、労働市場は依然として極めてタイトだ」としている。

このFRB議長のコメントに呼応して米2年債利回りは2007年7月以来の5%超えとなり相関性の高い米ドル/円は137円台を回復。

現在の為替相場の戦略やスタンス

この2年債の動きから考えれば米ドル/円はもっと簡単に140円台どころか150円台に行ってもおかしくないのだが、マーケットが懸念しているのが明後日10日(金)の日銀金融政策決定会合。この、日銀金融政策決定会合でサプライズがでると米ドル/円があっさり急落してしまう可能性もあるため米ドル/円はあくまでも押し目買い。

昨日7日(火)のRBAが驚くほどハト派で、FRBがタカ派なので、豪ドルに関してはしばらくショート目線でトレードしていこうと思っている。豪ドル/米ドルの戻り売りスタンスで臨みたい。

▽豪ドル/米ドル の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。