この記事は2023年6月6日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年6月6日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日5日(月)に発表されたISM非製造業景況指数の結果が悪かったことで、米ドル/円は崩れることになった。
全体的なドルのトレンドにまだ支障はないとは思うが、先日5月30日の3者会合の後、140円台の高値を買っていくようなプレイヤーはいなくなったため、高いところは買わずに十分に落ちたところが買われていく展開になるのではないだろうか。
前回138.50円付近でサポートされたが、やや重く見えるので、そこを一瞬割り込む状況もあり得ると考えている。よってレンジとしては、137.00~141.00もしくは142.00円という広めのレンジで構えて、137円台か138円台で買っていきたい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
最近はマーケットが動くので言われていないが、数年ほど前によく言われていたのが、トランプ政権時代の話。米ドル/円が100.00~115.00円でもみ合いが続いた時期に、雇用統計が簡単に天井となり、その後調整するという流れがよくあった。
現在はその動きに少し似ている気がする。雇用統計の強気が株も含めて少しユーフォリア的だったため、株価がやや調整したり、米ドル/円が調整するところはありそうだ。ただ、米ドル/円に関しては、アップトレンドは顕在だろう。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。