この記事は2023年6月5日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年6月5日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落だが、月末月初、米国の雇用統計などの経済指標の発表を終えたにもかかわらず、大きな動きはない。
円は上昇通貨のなかでは中位(+0.46%)に位置、週間レンジも2円48銭にとどまり、方向感は乏しい。
先週、米ドル/円は141円を伺うところまで上伸したものの力なく反落、やや材料難の様相を呈する。
現在の為替相場の戦略やスタンス
オプション市場が示す1週間の米ドル/円の変動率でみると、昨年3月以来の水準まで低下、小動きを示唆する。この先の日程をみると、来週は米欧日の順で金融政策の発表を控え、今週は橋渡しの週となりそうだ。
コロナ後のグローバルの金融引き締めも最終章をむかえ、政策金利はNZでは5.50%、米国では5.25%(誘導目標の上限)まで到達した。こうした通貨群を中長期で売り建てるのは難しく、特に金利の低い対円では押し目買いに妙味がある。
さらに市場の変動率が低下した局面では追い風で、引き続き、米ドル/円、クロス円ともに深押しは買いだろう。米国では債務上限法案が上下両院を通過、懸念材料は1つ消え、日経平均株価の堅調推移も援軍だろう。
今週は米ドル/円で138.50~141.50円、ユーロ/米ドルで1.0600~1.0800ドル、ユーロ/円で148.50~151.50円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。