この記事は2023年6月12日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=peshkova/stock.adobe.com)

2023年6月12日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が上昇。ドルは全面安で終えている。豪州が2会合連続でサプライズの利上げを発表。カナダでも利上げの再開が決定され、市場のドル売りの流れを後押しする。円は上昇の下位(+0.41%)に位置しており、目立った動きはない。米ドル/円の先週のレンジはわずかに1円69銭。今週に控える多くのイベントを前に材料難の様相を呈す。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、米欧日の順で金融政策の発表が予定される中銀ウィーク。さらに米国ではCPIなどの物価指標の発表もあり、おそらく1つの相場観を維持するのは無理だろう。

今週15日(木)日本時間未明にFOMCが終了するが、市場のコンセンサスは据え置き。しかし、この先の見通しを上方修正する等してバランスをとるだろう。同日夜のECB理事会は25bpの利上げが確定的。

翌16日(金)の日銀金融政策決定会合は据え置きだろう。この結果通りなら緩やかな円売り継続。明日13日(火)の米5月のCPIは一段の鈍化を示すことだろう。

これらは全て市場予想、外れれば大きな逆向きの力が働く。十分注意したい。

今週は米ドル/円で137.00~141.50円、ユーロ/米ドルで1.0650~1.0850ドル、ユーロ/円で148.00~152.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。