この記事は2023年6月13日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年6月13日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週はCPI、FOMC、BOJとビッグイベントを控えている。投資家はこれらの結果を見て行動することになりそうだ。
米景気は、なかなかリセッションにならず全体的に好調。また日本は株価が3万3000円台に乗せてきた。世界的に日本に対する見直しが入り、投機資金が大量に流入しているところだろう。
日本の政策当局としては、好調な日経平均の流れを止めたくはないと思うので、おそらくBOJの政策変更はなさそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円に関しては、大きく円安になったりはしないと思うが、ビッグイベントを通過しても堅調地合いが続くことになるだろう。米ドル/円はジリ上がりぐらいだろうが、クロス円、特に豪ドル/円等での円安が進みそうだ。
あと、取引している人は多くないかもしれないが、中国経済があまり思わしくなく、金融緩和から人民元安が進みそうに見える。米ドル/人民元が7.3元方向、もしくは昨年の高値を超えてくるかもしれないので注意したい。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。