この記事は2023年6月14日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年6月14日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日13日(火)に発表された注目のCPIでは物価上昇ペースの減速を示唆。総合CPIは前年同月比4.0%上昇と、2021年3月以来の低い伸び。前月比は0.1%上昇に鈍化。コア指数は前年同月比5.3%上昇。前月比は3カ月連続で0.4%上昇。これを受け、今週のFOMCでは、過去1年余り続けてきた利上げを休止するとの見方を補強する材料に。結果、昨日13日(火)の米国株は4日続伸。ナスダックは0.8%上昇した。
現在の為替相場の戦略やスタンス
外為市場ではドルが対主要通貨でほぼ全面安。一方、日銀会合を週内に控えている事と、何より日経平均が続伸していることで、米ドル/円は140円台前半に反発。「主要通貨でドル安、そして米ドル/円ではドル高」=クロス円は総じて反発。
ユーロ/円は151円台、英ポンド/円は176円台、豪ドル/円は一時95円台を回復している。日経先物は上昇を止めず、33,420円と39,000円に向けて続伸中。日経平均は欧米リアルマネーからの買いが収まらず。彼らが日本株の買いを急いでいる材料は下記の通り。
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1.ウォーレンバフェット氏の日本株追加買い
2.東証から低PBR企業への業務改善要請(日本企業の改革期待上昇)
3.インフレなのに日銀は金融緩和継続
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この中の「東証からの低PBR企業への業務改善要請」の影響が大きく、彼らの日本企業への改革期待が上昇していることが大きく影響している。彼らからの日本株買い、ヘッジでの円売りも変わらず。結果、豪ドル/円を中心としたクロス円は続伸。戦略的には豪ドル/円と日経先物のロング継続で臨みたい。
▽豪ドル/円の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。