この記事は2023年7月4日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年7月4日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
本日4日(火)は米国の独立記念日のため、為替はほぼ動かないだろう。今週は明後日6日(木)に様々な経済統計が集中し、翌7日(金)には米雇用統計がある。雇用統計に関しては過去14回連続して予想を上回り、マーケットはポジティブな反応になったが、これが今回も続くかどうかが焦点。
また介入に関しては先日の日経新聞にイエレン米財務長官も日本側と話をしているという報道があった。こうした報道が表に出ることはあまりないので、日本の当局としては円安に対してかなり強い警戒感を抱いているということだろう。
とはいえ、日本が依然としてマイナス金利政策をとっていることと、相場としてそれほどロングが積みあがっている状態ではないことから、介入で大きくトレンドが転換するかどうかは未知数だ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円は144~145円のタイトなレンジを予想。また145円以上は介入警戒感が高まるだろう。144円前後で押し目買いをして、145円付近で利食いを入れるというタイトなトレーディングになるのではないだろうか。
雇用統計の結果次第では145円を超えて大きく上昇する可能性はあるが、急激な上昇の後は介入が入りやすくなるため注意が必要。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。