この記事は2023年7月12日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PocaWanderStock/stock.adobe.com)

2023年7月12日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨年までの米ドル/円は米2年債利回りと強く連動していたが、今年の3月頃から日経平均との相関性を強めている。

今年日経平均が8000円急騰するに呼応して、米ドル/円も145.00円まで反発。しかしその日経平均は3万3700円を高値としたダブルトップを形成しつつあり、調整色が強まっている。

先週の日本株下落はETFの換金売りの影響もあり、その換金売りはほぼ終わったと想定しているが、日経平均は依然戻しが弱く、本日12日(水)の日経平均はサポートである3万2000円を割り込み始め、米ドル/円やユーロ/円を筆頭としたクロス円も調整色が強まっている。

<日経平均の日足チャート> (出所:ブルームバーグ)

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現在の為替相場の戦略やスタンス

ユーロ/円は高値からすでに4円以上反落しており、日足の基準線が153.32円に位置しているため、そのあたりで下げ止まると想定しているが、日本株が3万2000円を割り込んできているので、ユーロ/円も下値が深くなる可能性もあり要警戒。日経平均の下落と連動する米ドル/円、ユーロ/円の急落に警戒。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。