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生活防衛銘柄の特徴

衣類(和服類、洋服類、その他の衣料品) → リサイクルショップ、リユースショップなど
時計・宝飾品類(眼鏡、宝石類、装身具類、貴金属類等) → リサイクルショップ、質屋など
書籍→古書店、リユースショップなど
金券類(商品券、乗車券及び郵便切手並びに古物営業法施行令 (平成七年政令第三百二十六号)第一条 各号に規定する証票その他の物をいう。)→ 金券ショップ

生活防衛とは、収入が減少したり物価が上昇したり、増税が行われる局面において、消費者が生活水準を維持するための様々な行動のことを意味する。

消費者が、商品を購入する前に、インターネット上の商品比較サイトを利用することは、普通となっている。この背景には、IT技術の進化が影響している。ここ数年のスマートフォンの普及が進み、今後はモバイル端末を利用したサービスもさらにすすむと予測される。

また、長期化する不況により、ディスカウントショップや、リサイクルショップの利用も増加している。全国で100円ショップを展開するキャンドウ(2698)は、幅広い生活必需品全般扱っており、消費者の生活には欠かせない存在となりつつある。大黒天物産(2791)を代表とする食品に特化したディスカウントショップも登場し、今後も消費者の需要は高まりつつある。

リサイクルショップについては、古本を扱う小売業においては、すでに全国的に市場に浸透した存在であった。近年のでは、ハードオフコーポレション(2674)のように、PC・家電、衣料など多岐に渡る製品のリサイクル店を全国にチェーン展開する総合リユース業が増加しているのが特徴である。

また、ブランド品の買い取り業専門店であるコメ兵(2780)などの事業展開にも見られるように、景気によって変化する消費者の購買行動に注目したビジネスを展開する企業の動向にも注目したい。


生活防衛関連銘柄

魅力①:増加するスマートフォンの普及
携帯電話・スマートフォン“個人利用”実態調査2013によると、国民の4分の1が、スマートフォンを利用いしていると分析される。特に30歳代以下でのスマートフォンの利用率は急激に高くなっており、男性の15~19歳と女性の15~24歳のスマートフォン利用率は60%を超え、今後もさらに増加すると見込まれる。

魅力②: 長期化する不況による消費者購買行動
長期化する不況により、消費者はできるだけ安い価格でいい商品を購入したいと思っている。購買前に、インターネットを利用して口コミサイトなどをチェックするという消費者行動は一般化しているのが現状である。

魅力③:リユース、リサイクルに対する意識の変化
これまで、日本では欧米諸国に比べるとリユースやリサイクル製品に対するイメージが必ずしもいいとは言えない風潮があった。他人が使った物を再利用するという風習があまりなかったことが背景にある。しかし、近年ではエコ活動の一貫として、物を大切に使うという意識も高まりつつあり、今後リユースやリサイクル商品へのイメージが変わりつつある。


生活防衛銘柄のリスク

生活防衛銘柄は、円高の恩恵を受ける(もしくは円高の影響を受けない)銘柄が多い。また、リサイクル・リユースストアなどの「中古品市場」は循環型社会の構築に寄与するビジネスであるが、中古品でも、ブランド宝飾品やバッグなど高額商品の販売が低迷し、一部では景気悪化のマイナス影響も受けることが想定される。


価格比較関連銘柄

価格比較とは、製品やサービスのキーワードを入力することで、各商品の店頭販売価格、およびディスカウント価格や、その他にもユーザの知りたい情報を提供するサービスである。。主に、パソコンを通したインターネット上でのサービスが多いが、近年のスマートフォンやタブレット端末の普及により、モバイル上でのサービス展開が進んでいる。

①カカクコム<2371>
価格比較サイトが主体。飲食店情報サイト「食べログ」が急成長している。旅クチコミサイト等の事業も展開している。

②ぐるなび<2440>
飲食店情報サイトを運営。宿泊予約や結婚情報サイトも運営し、近年では、中国にも拠点を置き、海外ビジネスを展開。

③比較.com<2477>
商品・サービス比較サイトを運営。
主な製品として、証券会社や海外格安航空券などを扱っている。


ディスカウントストア関連銘柄

ディスカウントストアとは、日用品・衣料品・食品・家電製品・玩具などをセルフサービスの同じ会計で低価格、短時間、 の買い物ができるようにした小売業態、量販店である。大量に計画仕入れしたナショナルブランド商品、ストアブランド商品、プライベートブランド商品などを、計画数量を売り切ることで低価格を実現したものである。

日本では、全商品を100円で販売する100円ショップが、一定の品揃えの標準店舗の大量出店で、顧客の満足を高め発展した。また、近年では生鮮食料品に品揃えを広げたディスカウントスーパーも登場している。

①大黒天物産<2791>
岡山地盤の食品ディスカウントスーパー。24時間店舗を展開。

②キャンドウ<2698>
100円ショップ大手。食品や日用雑貨まで商品多様。100円超商品も販売している。


リサイクル・リユースストア関連銘柄

扱うものによって、中古自動車や中古パソコンなどの販売・レンタル店や「金券ショップ」「リサイクルショップ」 「リユースショップ」などと分類されるが、一般的に古物商と言われる。 古物とは、古物営業法第2条で次のように分類される。

(代表例) 衣類(和服類、洋服類、その他の衣料品) → リサイクルショップ、リユースショップなど

時計・宝飾品類(眼鏡、宝石類、装身具類、貴金属類等) → リサイクルショップ、質屋など

書籍→古書店、リユースショップなど 金券類(商品券、乗車券及び郵便切手並びに古物営業法施行令 (平成七年政令第三百二十六号)第一条 各号に規定する証票その他の物をいう。)→ 金券ショップ

コメ兵<2780>
中古ブランドバッグや宝飾品などを新品とともに販売。
東京・関西に展開。

ハードオフコーポレーション<2674>
総合リユース業。PC・家電・衣料などリサイクル店を全国にチェーン展開。

まんだらけ<2652>
マンガ専門古書販売の最大手。キャラクターグッズや同人誌の販売も展開している。