この記事は2023年8月29日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Vittaya_25/stock.adobe.com)

2023年8月29日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

ジャクソンホールが終わり、個人的には、予想の範囲内ではあったものの、思ってた以上にタカ派だったという印象だ。

パウエルFRB議長が以前から言っていたインフレは収まっていないというスタンスと、利下げは来年2024年度内はないというスタンスが元々あったわけだが、政策の変更に関しては「データ次第」という言い方をしていた。

ただこの「データ次第」という言葉が利上げと利下げの両方にかかっているかというとそうは思えず、利上げに関してのみの話だと思う。なので、指標結果が悪ければ利下げをするかといえば、当然そうはならず、いい数字が出た場合、もしかしたら利上げもあるかもしれない、という利上げに関するスタンスを今回ハッキリ口に出した形となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円のここ1週間の値動きを見るともう少し押しがあってもいいと思っていたのだが、下値が浅すぎた。143円台を付けることもなかったため、想定よりも底堅いことを思い知らされた。

昨日28日(月)も本日29日(火)も146円台と高値圏での推移となっているが、ここ数日は値動きがあまりないため、当局もまだ介入はしづらいだろう。あるとすれば150円手前ではないだろうか。

今週の米ドル/円予想レンジは144.50~148.50円。方向的には買いからで考えているが、万が一の介入リスクに備えてリアルタイムのトレードに徹したい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。