この記事は2023年8月29日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年8月29日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
NVIDIA決算やジャクソンホールなどのイベントが終了した。一連のイベントが終わり、元のマーケットに戻るのだと思う。
8月を振り返ると米金利が上昇し、株価が調整した月だった。ただ、金利は急速には低下しないと思うが、株価の調整が終わっているかどうかはまだわからない。これ以上金利が上がることも考えづらくなってきたので、おそらく株価は軽く底入れしていくのだと思う。
そういう状況下で為替マーケットがどう動くかについてはやはり、リスクオン的な流れになるかと思う。
現在の為替相場の戦略やスタンス
中国の経済状況が気になるところだが、米ドル/円は緩やかに押し目買いで欧州は景気が悪化してきているため、金利上昇の目途も見えてきており、欧州通貨も対ドルでは売られる方向にあるかと思う。よって全体的にドル高方向が継続していくのではないだろうか。
ただここから、マーケットの変動率は低下すると考えている。ゆっくりとしたドル上昇で、米ドル/円は長い時間を掛けて150円に到達するイメージだ。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。