この記事は2023年9月4日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Blue Planet Studio/stock.adobe.com)

2023年9月4日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、8月を通じてできたドル買いの流れが一服、多くの通貨に対しドルは反落となり引けている。

先週発表された米国の雇用関連指標は鈍化を示し、米ドル/円は144円台半ばまで反落。その後は、急速に買い戻され、大台を2つ変え146円台で引けている。

米ドル/円は週間ではわずかに下落しているが、上下に振れ、週間レンジは2円92銭。一旦、年初来高値を更新したにもかかわらず、週足でみれば十字線、気迷いを反映する。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は週明けの4日(月)が米国市場はレイバー・デーの祝祭日であり、米株と米国債の取引が休場。為替市場が動き始めるのは翌日以降になりそうだ。強弱感のきっ抗から、先週の月末月初の多くのイベントを終えても、米ドル/円の方向感が定まらない。

中国景気減速からの人民元安に対し、中国が通貨防衛の姿勢を鮮明にする。為替介入の強化に加え、事実上の政策金利である最優遇貸出金利の引き下げなどを通じ、景気浮揚に躍起になっている。地域的に近い円には、下落の抑制要因となる。以上の背景もあり、今週の米ドル/円はレンジ取引を想定する。

今週は米ドル/円で144.50~147.50円、ユーロ/米ドルで1.0700~1.0900ドル、ユーロ/円で156.00~159.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。