この記事は2023年9月7日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年9月7日(木)の午前11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は昨日6日(水)、神田財務官らが円安けん制のトーンをやや強めたことで弱含む場面もあったが、米8月ISM非製造業景況指数が半年ぶりの水準に上昇したことで持ち直した。
本日7日(木)朝は147.89円前後まで上昇して年初来高値をわずかに更新している。足元で米経済の底堅さが目立つ一方、中国やドイツの景気先行きが不透明なことから、相対的にドルが買われやすい地合いが続きそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
神田財務官は昨日6日(水)、「あらゆる選択肢を排除せず適切に対応する」と述べたが円買いの反応は一時的だった。財務官の発言のトーンや市場の反応からは、実弾円買い介入の発動に一歩近付いた印象を受ける。一方的な円安の進行は考えにくい地合いでもあるだろう。
本日7日(木)の米ドル/円は148円台への上伸が期待されるものの、上値では「ドルの先高感」と「円買い介入への警戒感」が交錯する形で神経質な値動きとなる場面がありそうだ。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。