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(画像=株式会社イーズ・インターナショナル)
宮本 洋子(みやもと ひろこ)
株式会社イーズ・インターナショナル代表取締役
高校中退後フランス公立校サイエンス・フック・ドゥ・アカデミー短期留学。実姉とともにエステサロンを立ち上げ経験を積み、のちに自らが主宰となる株式会社イーズ・インターナショナルを設立。「女性の幸せを応援したい」「エステを身近にしたい」との想いで考案されたイーズの代名詞【999円エステバイキング】や、夜はスキンケアをせずにお肌を休める【夜だけ美容断食】など、それまでのエステ界の常識をくつがえす企画を考案。
株式会社イーズ・インターナショナル
1966年5月、西梅田の雑居ビルでオープンした梅田本店(現在ハービスエントに移転)を第一 号店としてスタート。現在は関西・関東・九州などの百貨店やショッピングセンターに23店舗 のエステティックサロンを展開中。999円のカジュアルなコースから、疲れを癒すリラクゼーシ ョンはもちろん、結果にこだわる保証付きのダイエットプログラムまで、自社開発の化粧品と 最新の機器選びにもこだわりを持つ。

起業から現在に至るまでの事業変遷

―まずは、企業創立からここまでの変遷についてお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?

株式会社イーズ・インターナショナル・宮本 洋子氏(以下、社名・氏名略)::私たちが会社を創った当初、エステティック業界の常識を大きく変えたと言われました。当時、エステティック業界は会員制でキャンセルができないという状況でした。その壁を壊し、誰でも気軽に通えるようにしたことで、業界に大きな変化をもたらしました。当時、私たちが目指していたのは、価格を抑えつつも、高品質なサービスを提供するということでした。

―貴社の参入後には、業界にどのような変化が起こったのでしょうか?

スタート時は、私たちは他の企業とは違う道を進んでいたので、独走状態だったのですが、次第に他の企業も同じようなシステムに移行していきました。ただ、そこでも私たちは価格競争に参入するということはなく、自社の価値を守り続けてきました。

―それまで業界全体が行っていなかったビジネスモデルを採用することができたのは、何故でしょうか?

他社が行ってこなかった理由として、業界全体がそれで利益が出ていたからという点が挙げられます。

日本でのエステティック業界の起こりは、1ドルが360円の時代、1フラン180円くらいの時代に、フランスの価値観をそのまま持ってきたことだと言われています。当時、人件費は大卒の初任給がおよそ80,000円と低い水準にも関わらず、一回の単価が今と変わらない、フェイシャルでもボディでも10,000円だったため、経営者は大きなゴミ箱に1万円札を重石で押して詰めていたと言われたほどでした。

―そこから貴社が業界に大きな変革をもたらした後、業界全体がキャッチアップしトレースすることによって、貴社のビジネスが頭打ちになったり、苦しんだ経験はありますか?

ありました。最初の五年間は圧倒的に成果が出たので、集客力もあり、テレビや雑誌の取材も多く、非常に忙しかったです。その後、ベンチャーキャピタルから声がかかり、東京出店などを加速させてほしいと言われました。しかし、リーマンショックでベンチャーキャピタルからの強い応援がもらえなくなりました。そこから、私一人で事業を支えることになったので、店舗増加や集客営業の継続が本当に大変でした。

しかし、そんな中でもポリシーを変えずに、自分の提供したいものをコツコツ続けることで、今日まで拡大することができています。。

自社事業の強み

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(画像=株式会社イーズ・インターナショナル 店内)

―次に、御社の強みについて教えていただけますか?

強みは女性が多いことです。私たちは現在男性社員が3人に比べ、約180人の女性社員を抱えています。以前は「女性企業」と呼ばれること快く思っていませんでしたが、女性が多い分、女性の働きやすい環境にすることや女性らしさを存分に出した女性企業にすることによって、ほとんど離職する人もおらず、女性の感性を活かした会社にすることができていることは、当社の強みだと感じます。

―貴社独自の環境を作り出しているのですね。 それでは成功の軌跡について教えていただけますでしょうか。

元々は、姉と二人で起業しました。今では姉の店が大阪で一番古い店になるほど、エステがまだ一般的ではない時期から、二人で運営していました。我々が始めた頃は、エステティックサロンという概念自体がまだ定着していませんでした。

その後、姉の店が大きくなり、自社で作っていた化粧品を販売するようになりました。それをさらに広めたいと考え、新しいサロンを作ることを思いつきました。この事業が今のイーズ・インターナショナルの起源です。

過去のブレイクスルーについて

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(画像=株式会社イーズ・インターナショナル)

―貴社のブレイクスルーポイントはどういったところでしょうか。

最初の頃は想像よりも集客ができませんでした。何か良いアイデアはないかと模索していたところ、その店がオフィス街にあったことから、事務員の方々がつまらなさそうに昼食を食べる様子を見て、何かその状況を変えてあげられないかと考えました。

そこで、一時間の休憩時間を利用してエステを受けられるようなサービスを提供すれば、その方々の昼休みが楽しくなるのではないかと思いつきました。エステの時間を30分に設定しましたが、その間に食事ができないという問題があったので、ランチエステというサービスを提供し始めました。 お弁当の味が良くなければ、サービス全体の評価が下がる可能性もあったので、美味しいお弁当を提供するために、近くの美味しいお店に特別にお弁当を作ってもらうよう頼みました。その結果、お客様に大いに好評を博しました。これがブレイクスルーのポイントですね。

思い描く未来構想とビジョンについて

―次に、未来のビジョンについて教えていただけますか?

私たちは隠れた企業として取材をいただくことが多いのですが、隠れた企業ではなく、誰もが知る企業になりたいと考えています。具体的にはエステと言えば当社を思い浮かべるような存在になりたいです。

さらに、私たちが一番重視していることは、女性の年収についてです。以前、女性の年収について調査したところ、500万円以上の年収を得ている女性の割合が驚くほど低く、それに大いに憤りを覚えました。そこで、当社では女性が一人で子育てができるだけの年収が得られる、生涯働きたいと思える会社を目指しています。男性に負けない、そういった会社にしたいと思っています。

また、当社では指名制度は取っていません。その理由としては、技術を常に均等に保ちたいという考えがあります。一人のお客様の情報をカルテで管理し、休みのスタッフがいてもその方の肌の状態を把握できる仕組みを作りました。その結果、指名制がなくとも他のスタッフでも問題なくサービスを提供できます。全員がすべてのお客様を担当することで、技術者としてのスキルアップを図り、経営者としては全員が働くことによってコストダウンができます。その結果として、お客様にはどこよりも安くサービスを提供できるわけです。

―なるほど、全体での平均的な技術力の底上げにより、社員一人ひとりの給与も上がっていくというわけですね。

エステティシャンは、欧米ではある程度の地位を築けていますが、アジアの給与は低いと言われています。しかし、私たちはこの仕事に誇りを持っているため、エステティシャンの平均給与を上げていきたいと考えています。

読者へのメッセージ

―最後に読者の皆様に一言いただけますか?

私たちの会社は、常に新しいことに挑戦し続ける会社です。最近では、関東圏での店舗数拡大も視野に入れたりと、常に挑戦を繰り返しています。

プロフィール

氏名
宮本 洋子(みやもと ひろこ)
会社名
株式会社イーズ・インターナショナル
役職
代表取締役