株式会社Mintoアイキャッチ
(画像=株式会社Minto)
水野 和寛(みずの かづひろ) ーー株式会社Minto 代表取締役
株式会社Minto代表取締役
前職でモバイル&アプリ事業を牽引した後クオン設立。キャラクター・スタンプで60億超のDL。ブロックチェーン領域では2018年からNFTを手がけ約5億円の流通総額。2021年からメタバース領域へ進出。LAND販売で2.4億円超。その後SNS漫画No.1のwwwaapと経営統合しMinto代表取締役に。
株式会社Minto
Mintoは、漫画・アニメなどのエンタメビジネスをアップデートする企業です。主にSNSコンテンツ×広告、キャラの越境やWebtoonのIPプロデュース、Web3の3つの事業を、日本、中国、タイ、ベトナムの4拠点に展開し、コンテンツの新たなエコシステム創りを目指しています。

水野氏の語る株式会社Mintoの事業の変遷

株式会社Minto
(画像=株式会社Minto)

私は学生時代、コンピューターミュージックに基づくデスクトップミュージックのクリエイティブの世界に興味があり、コンピューターミュージックマガジンの編集者になりました。その後、寺島情報企画社、テクノード社を経て、2011年に当社の前身の株式会社クオンを起業しました。

当社は創業から、さまざまな事業を国内外問わずに展開してきた中で、漫画・アニメ・キャラクターのエンタメ事業領域についてはスタートアップで最先端かつケイパビリティを持っています。また、事業モデルとして、コンテンツをヒットさせるというBtoCの領域と、クライアントさん向けのBtoBの領域の2軸を扱えるというのは、1つ当社の強みとなっております。さらにこの1年半では、Web 2.0、 3.0でメタバースを通じて新しい領域の中でコンテンツを制作していきたいという思いから、新規領域についても急速に事業拡大しております。

一番感銘を受けた書籍とその理由

私が最も感銘を受けた一冊は、「PIXAR <ピクサー>世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」です。

この本の著者ローレンス・レビーさんは元ピクサーのCFOで、彼がスティーブ・ジョブズとの関係やピクサーが世界一のアニメーション企業に至るまでの財務面の経過を語っています。私がこの本に特に感動したのは、クリエイティブな要素とロジカルな要素が共存し、それぞれがハーモニーを奏でながら企業を成長させていく様子が描かれている点です。ピクサーやディズニーのような大規模なエンタメコンテンツ企業でも、ビジネス対クリエイティブという問題が存在し、その問題をどう解決していったかを読み解くのは大変面白かったです。

読書はどのように仕事に生かせたか

本書を読んで得た洞察は、事業の経営に大いに活かせたと感じています。この本により、クリエイティブとロジック、古いと新しいという異なる価値観が、実は企業を成長させる上で互いに補完し合っていることを理解しました。このことから、私たちの事業でも革新的でありつつも、すでに存在する価値ある要素を尊重することの重要性を認識しました。たとえば、新しい技術の導入を検討する際でも、その技術が実際に我々の事業にフィットするかどうかを慎重に評価し、導入の結果全体が良くなることを確認したうえで導入を決定するようにしています。

経営において重要としている考え方

私が経営において一番に重視しているのは、新しいものへの適応力です。テクノロジーは常に進化していますし、それはエンタメ事業の外部環境においても同じことが言えます。そのため、私たちは新しいテクノロジーやトレンドに素早くキャッチアップすることで、市場の変遷に対応し、それを自分たちの利点に変えることを試みています。

この姿勢は、事業の遂行だけでなく、組織の人材採用や育成においても反映されています。私たちの会社は、新しい知識を迅速に吸収し、それを戦略的なアイデアに変換する能力を持つことを求められています。

御社の未来構想や従業員への期待

私たちは、日本のエンタメビジネスを次のレベルへアップデートする存在になりたいと思っています。そして、その実現のために、自分たちの会社のメンバーだけでなく、クリエイターや様々なパートナーを巻き込んでいきます。世界中の多くの方に楽しんでもらえる、感動してもらえるコンテンツを作り、届けていきたいと思っています。

氏名
水野 和寛(みずの かづひろ)
会社名
株式会社Minto
役職
代表取締役