この記事は2023年10月31日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年10月31日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
本日31日(火)、正午過ぎに予定されていた日銀の金融政策決定会合の結果が出てきて、マイナス金利は維持だが、YCCの再修正を決めた。
これを受けて米ドル/円は150円台に乗せた。しかし、マーケットでは日銀の修正が加わると見て、発表前に円高の動きに備えた円買いをしていた人たちがいたようだ。
昨日30日(月)の夜、日経新聞があおり記事を書いたことで、本日31日(火)が、ガス抜きになってしまった。もし事前情報がなく修正が加わっていたらもっと円高に行っただろう。
また結果発表後、思っていたほど円高にはいかなかったのは、予想していたほど全体的な修正が加わっていない、ということでもあるのだろう。特に海外勢にとってみれば、期待していたものとは違ったようだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは当初、148.15~151.50円で考えていた。この予想下値は日銀が修正を加えてきた際に落ちると考えていたレベル。そのため、下がったら買い場探しをしたいと思っていた。
日銀が終わり、FOMCもおそらく政策変更はないと思うので無風だろう。日銀に関しては発表は終わったが、かといって今、米ドル/円を売る理由もないので、149円ミドルを割れたら押し目買いをしたいと考えている。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。