この記事は2023年11月8日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年11月8日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週はハトだったFOMCや、悪い米雇用統計が重なり、米ドル/円は一時149.15円付近まで下落した。しかし、週明けには再び米ドル/円は150円台を回復し堅調な地合いを維持しつつある。
米ドル/円は天井を打ったとの声も聞こえてくるが、FRBは高い金利が維持され、日銀も金融緩和政策がしばらく続くのであれば、やはりダウントレンド入りするストーリーは描けない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米景気後退懸念や、日銀の引き締めが意識される局面では瞬間的に売り込まれることはあるが、米ドル/円が沈み続けることはないだろう。
先週のイベント通過で材料は出尽くした感から強いアイデアはないものの、目先は神田財務官がスタンバイ発言を行った151円ミドルまではじり高となるのではないかと予測している。ただ、151円後半からは介入警戒レベルが上がってくるため、突っ込み過ぎないように注意したい。
また、明日9日(木)にパウエルFRB議長の発言が予定されているが、先週ハト派に変貌したこともあり、マーケットが楽観しているようだと冷や水を浴びせてくる可能性はある。こちらにも耳を傾けたい。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。