この記事は2023年11月7日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=whyframeshot/stock.adobe.com)

2023年11月7日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週は、日銀、FOMC、米雇用統計とビッグイベントが3つあった。日銀は政策引き締め、FOMCは引き締めの中止を示唆、雇用統計は若干弱いもの、という結果だった。これだけを見ると日米の金利差が狭まる方向の材料になる。

実際、市場の米10年債利回りも一時の5.0%から4.5%前後へと急激に低下した。これを受けて米ドル/円は151円台から149円台前半まで落ちたのだが、金利低下の割には米ドル/円の下げは大したことないように思える。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一部債権トレーダーは米金利が天井を打ったということで大はしゃぎしているが、そこまで言い切れるかは定かではない。一部のプレイヤーも既に米リセッションを織り込みに行っているが、それも大げさではないかと思う。

現状の米景気を素直に見れば長期金利の低下がどんどん進む状況でもないので、金利低下の巻き戻しで米金利が上昇するにつれて米ドル/円はまたリバウンドしていくのだと思う。

日銀の政策変更もそれほど大したものではないので、最終的には円安・ドル高で、155円方向にゆっくり進むと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。