この記事は2023年11月6日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=BigcStudio/stock.adobe.com)

2023年11月6日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週の日銀金融政策決定会合では、YCC(イールドカーブ・コントロール)の微修正が発表されたものの金融緩和は継続された。急速な円売りを伴い、米ドル/円は年初来高値151.74円付近まで登りつめた。しかし、その後は急反落、週足では高値圏で上髭の長い陰線をきざみ、形状は良くない。

先週1週間をみると、主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が上昇に転じ、FOMC、米10月の雇用統計を通じ、ドル全面安の展開で週を終えた。先週のドル反落の引き金は、FOMCの声明とパウエルFRB議長の「利上げが終わった可能性」の発言からだった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

月末・月初の多くのイベントを終え、今週は極めて材料難。特に週初は先週後半からの流れを広く試す動きだろう。

今週から、FOMCメンバーの講演等に機会が再び数多くセットされている。慎重に見極める必要があるが、多くは利上げの累積効果を見守り、利上げの一旦休止を支持することだろう。

すでに12月のFOMC会合での据え置きの可能性は80%を超え、市場は年内はもう利上げはないと読んでいる。米金利の上昇余地は乏しく、一旦ドルの戻りは限定的となる可能性がある。

今週は米ドル/円で148.00~151.00円、ユーロ/米ドルで1.0650~1.0850ドル、ユーロ/円で158.50~161.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。