この記事は2023年12月19日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年12月19日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
本日19日(火)の日銀政策決定会合は政策変更なしと発表された。この後、15時30分からの植田日銀総裁の会見で何か新しいものがあるかどうか、次はそこに注目が集まる。
もし何もなかった場合、ある程度米ドル/円はまだもう少し戻すことになるかと思う。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は日米それぞれの金融政策の違いである程度方向性が決まるのだが、米国はこれから金融緩和することはほぼ決まった。
その一方、日本がどうなるのかが問われるところだが、この後の会見を見ていないため、まだなんともいえない。しかしながら個人的にはやはり、日本は金融緩和を継続するのではないかと思っている。
米国の金融政策については、前回のFOMCにおけるパウエルFRB議長の変わり身があまりにも劇的だったので、かなり速いペースでの金融緩和を織り込む格好で米ドル/円は急落した。
おそらく米国は相当程度の金融緩和をするとは思うが、目先の相場に関してはウィリアムズNY連銀総裁やFRB関係者から時期尚早という牽制球が多いので、それを反映して年末に向けては緩やかにドルが戻すことになるかと思う。
もう少し性急なドル安になると思ったのだが、そこはウィリアムズNY連銀総裁発言で修正かと思っている。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。