この記事は2024年1月16日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2024年1月16日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円日足チャートを見ると、今週中、早ければ本日16日(火)か明日17日(水)には、21日移動平均線と200日移動平均線のゴールデンクロスが見られそうだ。

昨年12月28日に140.24円付近の安値をつけてから反発上昇中の米ドル/円だが、1月5日(金)に146円にギリギリ届かなかったため、そこで売ってしまった人が多かったようだが、その後下値が切り上がる展開となっている。よって目先の流れは上だろう。

日銀のマイナス金利解除は4月頃、米国の利下げも3月ではなく5月だと考えている。日本のマイナス金利解除や、米国の利下げがあればどのみち円買い・ドル売りになるので、夏にかけて米ドル/円は一度下がるが、マーケットが考えているほどFRBは利下げ回数を多くしないのではないだろうか。

となると下値が140円を割っても137~138円が精一杯という感じがしており、予想よりも底堅い展開になってきている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、一昨日14日(日)に考えたのは143.00~146.80円だった。ただ、下値もそこまでは下がらなさそうなので、143.70~147.30円に変更したい。

現在は本邦輸入企業や新NISAによる円売り・ドル買いが出ているようだ。新NISAはまだスタートしたばかりで今後どうなるかはわからないが、この影響で150円まで上がるかと言われてもそうは思えない。ただ目先の流れは上なので、今現在はドル売りの流れではないと捉えている。

よって戦略的には目先の上値追いに怖々ついて行く形でドル売りから入り、あまり引っ張らないようにしてこまめに利食っていきたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。