この記事は2024年1月16日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年1月16日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週の注目は、明日17日(水)の米小売売上高と地区連銀経済報告(ベージュブック)、そしてボウマンFRB理事の発言だろう。現在、米経済が過渡期にあるかもしれないという思惑も、利下げ観測の背景にあるので、小売売上高が強いかどうかがまず重要になる。
ベージュブックに関しては前回のベージュブックから米国の8地域で景気減速を示唆したため、今回も重要になる。そしてボウマンFRB理事の発言に関しては、昨年11月28日に利下げ発言をしたことがFRBの金融緩和観測のスタートポイントになったため、現状ボウマン氏が経済をどのように見ているかが重要となってくる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は現在堅調でもう少し上昇すると見ているが、これはもちろん新NISAの影響が大きいのだろう。
ただ、ボウマンFRB理事の発言内容が、利下げ方向に大きく舵を切るような内容であった場合、その瞬間は米金利が急低下してドルも下がることになると思うので、注意が必要だ。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。