この記事は2024年1月17日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年1月17日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は、ウォラーFRB理事の「利下げは急がず慎重に」発言からストップを巻き込み、147円ミドルまで上昇。
FRBによる3月の早期利下げが市場のコンセンサスであることに変わりはないが、足元のドル円相場は上昇材料となるヘッドラインに反応しやすい。下落を予想するプレイヤーが多く、ショートポジションが溜まっていることも上昇要因だろう。
難しい局面だが、今夜17日(水)は英国のCPI、米国の小売売上高・ベージュブックが予定されており、週末には本邦CPIが控える。これら経済イベントをもとに方向感を見極めたい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は年初から7円近く急騰しておりスピード調整が意識される他、チャートを見ても昨年11月からの下落トレンドは147円ミドルが61.8%戻しに位置するため、一定の達成感はある。147円台で突っ込むのであれば、新高値のタイミングか投機勢と一緒に買っていきたい。スイングレベルであれば押し目買いだろう。
また、11月の米大統領選挙に向けて共和党候補者指名争いの初戦が、昨日アイオワ州で行われトランプ前大統領が圧勝した。もしかしたらトランプ復活、という意味で「もしトラ」という言葉が飛び交っているが、もはやかなりの確率でトランプ大統領を織り込まなくてはならないだろう。
想像しやすいところで言えば、ドルや金利に関して「高すぎる」と発言する可能性はあり、米ドル/円にとっては瞬間的な下落リスクがあるかもしれない。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。