この記事は2024年1月22日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年1月22日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は全ての通貨が下落と、ドルが急速に買い戻されている。
週間で円は下落の最上位(-2.22%)に位置しており、再び米ドル/円とクロス円が買われている。米ドル/円は週足では3週連続で陽線をきざみ、昨年末の安値からの上昇は8円を超える。先週は150円の節目まで、あと1円20銭に迫る場面もあった。
ただ、先週の引け時点で計測すると、依然として米国では今年末まで122bp(1.22%)分、25bpの利下げに換算すると4.88回の利下げを織り込む。実は昨年末まで大幅に織り込んだ利下げは、それほど巻き戻されてはいない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週は本日22日(月)~明日23日(火)の日程で、日銀金融政策決定会合が開催されるがメインシナリオはあくまで据え置きだ。能登地震や先週19日(金)のCPIの減速を背景に、2024年の物価見通しの下方修正の観測が浮上、今回のマイナス金利解除の可能性はほぼ消えている。
しかし、日銀のマイナス金利の解除は迫っており、焦点は実施時期だけだ。日銀の金融正常化は立派な円買い要因。声明文の変化、地ならし、植田日銀総裁の会見等をしっかり見極めてから動きたい。
今週は米ドル/円で146.00~150.00円、ユーロ/米ドルで1.0800~1.1000ドル、ユーロ/円で159.50~164.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。