この記事は2024年1月25日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=SK/stock.adobe.com)

2024年1月25日(木)の午前11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

市場は植田日銀総裁が3月の政策変更の可能性を排除しなかったことでマイナス金利解除が近いとの思惑を強めている。日本の長期金利は昨日24日(水)、1カ月半ぶりに0.74%前後まで上昇した。

一方、米経済指標に良好な結果が目立つ中で、市場はFRBの利下げがもうしばらく先になりそうとの見方に傾いている。一時100%に限りなく近づいていた米金利先物が示す3月利下げの確率は、昨日24日(水)ついに50%を割り込んだ。

足元の地合いを簡単にまとめると、日本の利上げ期待が高まっている一方、米国の利下げ期待は後退している。このため、為替市場では円買いとドル買いが交錯しており、米ドル/円は148円台では上値が重い反面、146円台では下値が堅い。

1日あたりの値幅はそれなりに大きく、値動きはやや不安定だが、少なくとも来週2月1日(木)日本時間未明のFOMCまでは米ドル/円のレンジ色が強い相場展開が続きそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日25日(木)はECBの金融政策発表に関心が集まっている。

ラガルドECB総裁は先週17日(水) 、利下げについて、市場の期待が強すぎるとしながらも今夏の利下げの「可能性は高いと思う」と発言。

本日25日(木)のECB理事会も、一部で期待されているほどタカ派的ではない可能性があると見ており、ユーロ安に振れるリスクがあると考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。