この記事は2024年1月24日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2024年1月24日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

日銀が昨日23日(火)公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)や植田和男総裁の会見では、物価目標実現の確度が「少しずつ高まっている」など前向きな認識が示されている。これは米ドル/円の売り要因。

米ドル/円は一時146.99円と147.00円割れまで反落。しかしその後の欧米市場では、織り込み過ぎた米利下げの巻き戻しによるドル買いが断続的に持ち込まれ米ドル/円はじり高に推移。一時148.70円付近まで反発。

147円割れでは、押し目待ちの投資家からの米ドル/円の買いが控えており、一方、150円超えは依然とし日銀の介入懸念が残る。

財務省の神田真人財務官は昨日23日(火)、日銀の政策決定を尊重するとした上で「市場に対し適切な対応をとる」と語った。

(出所:ブルームバーグ)

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は当面147~150円のレンジでの押し目買い継続だろうか。一方、スイス当局が通貨高を懸念し始めたという報道から、スイスは軟調に。

よって戦略としては米ドル/スイスフラン、ユーロ/スイスフランの押し目買いで臨みたい。

▽米ドル/スイスフラン 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。